喜美氏、打診は否定も北野大氏にラブコール「出てほしい」(スポーツ報知)

 みんなの党が今夏の参院選に明大教授・北野大(まさる)さん(67)の擁立を目指しているとのスポーツ報知の報道を受け、同党・渡辺喜美代表(58)は19日、国会内での会見の後に「北野大さんが候補者になったらいいなあという願望を党内で語ったことがある」と党内調整していることを明言した。さらに「ご縁があれば話をしてみたい」と直接対話へのラブコールを送った。

 渡辺代表の目は、メガネの奥で笑っていた。定例会見の途中で「北野大さんに参院選出馬を打診したとの報道があるが」と問われると「打診したという事実はございません。誰一人、打診に赴いた者はおりません」。が、すぐに「ああいう方に出てほしいなという願望を話を(党内で)したことはあります」と不敵な笑みを浮かべ、北野さん擁立に向けて党内で調整していることを明言した。正式発表前に、党のトップが特定の候補者に関して言及するのは極めて異例ともいえる。

 会見が終わった後、ヨッシーは報道陣に対し「北野大さんが候補者になったらいいなあという願望は党内で語ったことがある」と同じような表現ながら、明確に北野さんの個人名を挙げた。本人との直接面会や、事務所関係者など周辺との接触は否定したが「今のところは願望にとどまっていますが、ご縁があれば、お話はしてみたいと思います」と、北野さんの意向によっては本格的に動き出す考えを強調。さらに本紙に対しては「せっかく報知が書いてくれたんだから。これでご縁が出来るのかな」とリップサービスまで飛び出すノリノリぶりだった。

 代表いわく「期待外れ」の民主党と「学級崩壊」の自民党を横目に参院選での躍進を目指すみんなの党にとって、北野さんは、3拍子そろった目玉候補となる。環境化学を専門にした博識と、テレビなどでの知名度、そして実弟が映画監督の北野武という好イメージ。渡辺代表は「たけしさんは、みんなの党を応援してくれている」とも語るだけに“たけし効果”も期待できる。

 最後に渡辺代表は、参院選に向けた抱負として、北野さん擁立の可能性もある東京と千葉、埼玉、大阪の4選挙区について「引き続き調整して、準備が整ったところから発表してきます」と語った。

 一方、北野さんの所属事務所は本紙の取材に「何も申し上げることはありません。何も(みんなの党サイドから)話がないので」とコメントしている。

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