<陸山会土地取引>小沢氏側関係先を捜索へ 石川議員再聴取(毎日新聞)

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入に伴う会計処理を巡る問題で、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(不記載)容疑で関係先を家宅捜索する方針を固めたことが分かった。土地購入の原資となった小沢氏の手持ち資金4億円について、実態解明のためには強制捜査が必要との見方を強めているとみられる。上級庁と協議のうえ最終的な結論を出す模様だ。

 特捜部は13日午前、当時の事務担当者で小沢氏の私設秘書だった同党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=の任意の再聴取も開始した。石川氏の聴取は先月27日に続き2度目。

 これまでの調べで、04年10月上旬、小沢氏から石川氏にわたった現金4億円のうち約3億4000万円が東京都世田谷区の土地476平方メートルの購入代に充てられ、小沢氏が土地選定に関与したことなどが分かっている。

 石川氏側の関係者によると石川氏はこの4億円について「小沢氏の手持ち資金」と説明したものの、原資については「知らない」と答えたとされる。特捜部は5日、小沢氏に任意の事情聴取に応じるよう要請したが、諾否に関する回答がなく、解明のためには家宅捜索もやむを得ないとの見方を強めている模様だ。

 一方、石川氏は前回の聴取で、4億円を陸山会の政治資金収支報告書に記載しなかった事実を認めた。その動機について「記載ミス」と故意性を否定したが、特捜部は4億円が小沢氏の資金であることを隠すためだったとみており、再聴取で石川氏の不記載に関する認識を追及するとみられる。

 また、同10月29日、4億円の定期預金を担保に金融機関から同額分の融資を受けた点について、石川氏は周辺に「土地購入時に融資を受けるのは小沢事務所の慣例だった」と話したが、融資金は土地購入代に充てられておらず、特捜部は意図的な偽装工作とみている模様だ。

 この日は陸山会を舞台にした違法献金事件で政治資金規正法違反に問われた小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)の第2回公判も東京地裁(登石郁朗裁判長)であり、西松建設元総務部長が、ダミー2団体名義の献金に関する大久保被告との打ち合わせを西松本社でしていた実態などを証言した。

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